ヒール・西川史子 ⅰ [いつまでたっても テレビっ子]
西川史子は正直者である。
たとえば結婚相手の条件として‘年収4000万以上’というのがあるが、これを、象徴的で分かりやすい表現と取れば、大多数の女性の希望あるいは価値観の代弁と言える。
‘人生のあらゆる問題事の99パーセントは、お金で解決できる’と彼女は言う。残念ながら、これも事実だろう。さらに言えば、その事実を踏まえて初めて、人は1パーセント内の可能性に踏み出せる。
安易に「お金では変えない物があるのよ。」といった決まり文句を条件反射的に言う人間の方が、実際には、それとは無縁のまま人生を終える可能性が高いだろう。
ヒール・西川史子 ⅱ [いつまでたっても テレビっ子]
総じて女性は、自分の欺瞞性に気づかないようにして、同時に自分は純粋で愛情深いという幻想と共に生きる‘資質’を持っている。
男にとっては、それが‘可愛さ’として移ることも多々あるが、社会の総体としての利益を考えれば、欺瞞は、当人が自覚した方が良い。その人がより客観的な事実に即して生きた方が、他への不条理な実害は減るであろうから。
只、女性の欺瞞性を男が正面から指摘したり批判したりすると、古典的な差別意識に基づく弱いものいじめに映り、不健康な空気を生じさせてしまう可能性が高い。
よって指摘する人は女性でなければならない。
西川史子の役割が、そこにあるように僕は思うのである。
ヒール・西川史子 ⅲ [いつまでたっても テレビっ子]
彼女に、既にある程度、役割としての‘ヒールキャラ’が確立されているという事実によって、言われた女性はモロに傷つかずに、指摘されたことに気づくことができる。
そして、男にとっては、あの女性独特の欺瞞や無意識のズルさは‘かわいさ’に映ることもあるので、まじめにそこを指摘して、それが失われるようなことは正直避けておきたい。
さらに男側からの都合を言えば、人のためになる、あるいは人に迷惑をかけないということを理性で見つけ出した行為より、女性が不条理に感情をぶつけてきた時、その事実自体の方が、なぜか心を癒すこともしばしばある。
もしかしたら、女性がいちいち自分の言動の客観性や整合性にこだわっていたら、人生の数々のままならない局面の中、子供を産み育てることなんてできないのかもしれない。
そういった意味で、この仕事、男にはできない。





